帯状疱疹
帯状疱疹は、水ぼうそうのウイルス(帯状疱疹ウイルス=VZV)が、体内で再活性化することで発症します。50歳以上の方や免疫力が低下している方に多く見られ、強い痛みや皮膚症状、神経痛が長引くことが特徴です。
主な症状
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皮膚にピリピリとした痛み、かゆみ
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その後、水ぶくれを伴う赤い発疹が片側に帯状に出現
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発熱や倦怠感
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顔に出ると視力や聴力に影響することも
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症状が治まっても「帯状疱疹後神経痛」として痛みが続くケースもあります
発症の原因とリスク因子
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加齢(50歳以上で増加)
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ストレス、過労
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免疫力低下(糖尿病、がん治療、ステロイド使用など)
診断と検査
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皮膚の見た目や痛みの部位から診断
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必要に応じて血液検査やウイルス検査
治療法
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抗ウイルス薬(発症後72時間以内が特に効果的)
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鎮痛薬(アセトアミノフェン、NSAIDs)
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神経痛に対しては、プレガバリンなどの神経性疼痛治療薬
帯状疱疹ワクチンについて
50歳以上の方には、**予防接種(シングリックスなど)**が推奨されます。
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約90%の発症予防効果
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自費接種(世田谷区助成制度あり)
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2回接種が必要
院長より
「最初は虫刺されかと思った」「痛みだけで発疹が出なかった」という方もいらっしゃいます。帯状疱疹は早期治療が回復と神経痛予防の鍵です。また、ワクチン接種をご検討の方もお気軽にご相談ください。